「お金を増やす72の法則」 正の複利、負の複利
資産形成のことを意識し始めると、
一体どれくらい毎月積み立てを行えば、何年後どのくらいになっているのか
気になる方も多いかと思います。
一つの方法としては、WEB上のシミュレーションサイトなどで
シミュレーションを行ってみるというのも一つのやり方です。
私がよく用いるのは、複利シミュレーションですが、
わざわざ検索して調べるのが面倒臭いという方もいらっしゃることかと思います。
そこで今回ご紹介したい方法が「お金を増やす72の法則」というものです。
別名「ルカ・チョーリの法則」との呼ばれます。
この法則では自分の資産が◯%の利回りに投資をしたら、
資産が2倍になるにはいったい何年かかるのか、ということがわかります。
式はこうです。
72÷投資利回り=資産が2倍になるのにかかる期間
例えば6%の利回りの投資信託に投資をしたとした場合
72÷6=12年という結果になります。
つまり6%の利回りの投資信託にお金を預けた場合だと
12年経てば、お金が2倍になっているということになります。
(ランニングコストや税金負担を除く)
この考え方は借金にも用いることができます。
例えば年利18%のカードローンを借りるとします。
その場合だと、72÷18=4となりますので、
放っておくと、たった4年で借金が2倍になってしまいます。
お金がない状態であれば、こういった高金利の商品に手を出してしまい
気付いたときには、取り返しのつかない状態になってしまったということに
なりかねません。
私はそんなことはしないとお思いの方もいらっしゃるかもしれません。
しかしこのこの高金利商品は私たちの身近なところに存在します。
実は、クレジットカードの分割払いや、リボルビング払いは
年利14%〜18%の商品が多いのです。
これらは消費性ローンとも呼ばれます。
つまり一括払いできないものは、身分不相応として断固として
購入しないという気持ちが資産を増やす1つの思考となります。
長期の積み立て投資で資産を増やしておられる方ならお分かりかと思いますが、
たった0.5%などでも将来的な資産額に大きく影響します。
例えば、毎月5万円、金利3%、期間20年間、税率20.31%で積み立てした場合だと
20年後、元本は15,397,397円(うち利息3,397,397円)です。
これが2%利回りが少なかったらどうでしょうか。
毎月5万円、金利1%、期間20年間、税率20.31%で積み立てした場合だと
20年後、元本は13,012,962円(うち利息1,012,962円)となり
2,000,000円(200万円)以上の差が出てしまいまうことがわかります。
つまり消費性ローンの18%という数字がいかに大きいものかがわかります。
もし今も消費性ローンや、クレジットの分割払いを組んでいる方がいらっしゃれば
一刻も早く繰り上げ返済をしましょう。
いっそうのこと親族などにお金を借りて、全部返してしまうという方法もありかもしれません。
そのくらい大きなことなのです。
これを機に身の回りのお金のことを把握してみるのもいいかもしれませんね。